マンションを購入にするか賃貸にするかの判断材料
マンション価格の内訳
- 40% が土地価格
- 一般的なマンションでは 40% 程度、タワーマンションでは 30% 程度です。土地価格の高い地域では容積率が高まるため大きな違いはないようです。
- 35% が建物価格(耐用年数 60 年)
- 近年の都内のマンションは耐用年数が伸びており三世代(75 年〜 90 年間)大規模改修不要とされています(参考)が、ここでは短めに見積もって 60 年としています。
- 10% が内装価格(耐用年数 30 年)
- フルリフォームして内装を完全に新しいものにしたときの価格です。
- 15% が新築プレミアム価格(新築時のみ)
- 都心部では 15% 程度、郊外では 20% 程度と言われています。
諸経費およびランニングコスト
諸経費
ランニングコスト
- 管理費・修繕積立金が約 0.35 %/年
- 固定資産税・都市計画税が約 0.2 %/年
住宅ローン
- 住宅ローン減税が最大 10 年間で平均 -0.85 %/年
- 返済残額に対して最大 1 %/年であり、35 年ローンを使った場合でも最大 8.5 %/年までしか減額は受けられません
- 住宅ローン金利が現在は変動金利は 0.5 %/年程度、固定金利は 1.0 %/年程度
- 返済が進むにつれて新築価格に対する割合は下がります。
- 団体信用生命保険が現在は約 0.3 %/年(これは生命保険を付加的にかけているのと同様であるので計算には含みません)
まとめ
- 初期費用(新築プレミアムおよび諸経費)のために 19 %の減価
- 以降は建物減価およびランニングコストのために 1.45 %/年の減価
- 住宅ローン金利のために 0.5 %/年の減価
- 住宅ローン減税を受ける場合は 10 年間で 5 %の金利を払う必要がある一方で、最大 8.5 %の減税を受けられる
- ローンを借りない場合は 8 年以上、
- ローンを借り、住宅ローン減税を最大限受ける場合は 7 年以上、
- ローンを借り、住宅ローン減税を受けない場合は 11 年以上、
付録(注意事項)
- 住宅ローン減税は内法 50 平米以上の部屋にのみ適用されるため、都内で一人暮らしで使うのは難しいと考えられます。
- 住宅ローン減税は最大 40 万円/年ですが、夫婦で借入額を折半することにより最大 80 万円/年の還付を受けられます。
- 住宅ローン減税は税額が 50 万円以上である必要があり、育休等で収入が低くなった場合に還付が受けられません。また十分に高いですが所得制限もあります。