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上場投資信託での投資戦略

このページでは,1970 年以降の日経平均株価を用いて,実際に上場投資信託での投資について考えます.
上場投資信託 (ETF) には日経平均株価と連動する投資が可能な投資信託で,株式取引と同様にいつでも格安の手数料で取引可能な商品です.上場投資信託の中にはダブルブル・ダブルベアというものが存在し,日経平均株価にそれぞれ 2 倍および -2 倍のレバレッジをかけた商品が存在します.レバレッジをかけられると相対的に手数料を半額にすることができ効率がよく,さらに負のレバレッジがあることにより投資活動ができない期間を無くすことが可能となります.

手数料の設定

SBI証券の手数料は 10 万円以下の取引では 0.15 %,100 万円以下の取引では 0.053 %,3000 万円以下の取引では 0.004 %となっており非常に低い手数料で取引が可能ですが,ここでは一律 0.15 %の手数料がかかるものとして計算を行います.

基本的な戦略

日経平均株価を用いた長期投資戦略の研究結果から,過去 50 日〜 100 日程度の平均と現在を比較する手法が安定して利益をあげられることがわかっています.実際の取引ではある程度変動幅に余裕を持たせなければ無駄な取引を行うので 2 %を遊びとして設定し,取引のシミュレーションをします.具体的には,上昇している場合は売りポジションの取り消し,下降している場合は買いポジションの取り消し,2 %以上上昇している場合は買い,-2 %以上下降している場合は売りを行います.
図 1: ETF の投資シミュレーション
(遊び 2 %,手数料 0.15 %,レバレッジ ±1 倍)
シミュレーションの結果から,日経平均株価に単純に投資するよりも,この手法を用いると 2000 年以降の不況においても継続的に利益をあげられることがわかります.1970 年代後半にいずれも苦戦していることや,2000 年代前半に 50 日が苦戦していることなどから,年代によって得意不得意がある可能性があることを示唆していると考えられます.そこで次は過去何日の平均を見るかという点を動的に変更する手法について考察します.

付録