レバレッジと期待値
変動モデル
レバレッジモデル
- 1+ε の変動が起きた場合は資産が 1+Lε 倍 (A) に,
- \frac{1}{1+ε} の変動が起きた場合は資産が 1-\frac{Lε}{1+ε} 倍 (B) に
- 対数期待値が 1+(1-L)L\frac{ε^2}{2}\ (~ \sqrt{AB}) 倍に,
- 線形期待値が 1+L\frac{ε^2}{2}\ (~\frac{A+B}{2}) 倍になります.
ドリフト付きレバレッジモデル
- 上昇の変動が起きた場合は資産が 1+Lε+LΔ 倍 (A) に,
- 下降の変動が起きた場合は資産が 1-\frac{Lε}{1+ε}+LΔ 倍 (B) に
- 対数期待値が 1+LΔ+(1-L)L\frac{ε^2}{2}\ (~\sqrt{AB}) 倍に,
- 線形期待値が 1+LΔ+L\frac{ε^2}{2}\ (~\frac{A+B}{2}) 倍になります.
為替・株における適切なレバレッジ
日経インデックスにおける適切なレバレッジ
日経インデックスでアクティブ運用した時のレバレッジ
分散投資を行うときのレバレッジ
対数期待値 | =\exp(E_{s \in \{0,1\}^N}\log(1+{\rm Σ}_i(L\frac{ε^2}{2}+(-1)^{s_i}(Lε-L\frac{ε^2}{2})))) |
=\exp( NL\frac{ε^2}{2} -E_{s \in \{0,1\}^N} \frac{1}{2}({\rm Σ}_i((-1)^{s_i}(Lε)))^2) | |
=\exp(NL(1-L)\frac{ε^2}{2}) |
自国通貨の変動
対数期待値 | = | \exp(E_{s \in \{0,1\}^N}E_{S \in \{0,1\}}\log(1+NL\frac{ε^2}{4}+N(-1)^S(L\frac{ε}{\sqrt{2}}-L\frac{ε^2}{4})+{\rm Σ}_i(L\frac{ε^2}{4}+(-1)^{s_i}(L\frac{ε}{\sqrt{2}}-L\frac{ε^2}{4})))) |
= | \exp(NL(1-\frac{N+1}{2}L)\frac{ε^2}{2}) |
参考文献
- Kelly criterion … ケリー基準について書かれています